■　インターネットは米軍の産物だった

今でこそ小学生でもホームページを持ったりしている時代だが、インターネットは誕生してから長い間米国の軍事・学術研究者の間だけで用いられていたコンピューターネットワークだった。

起源は1960年代後半のことで、米国の軍関係者はシステムの一部が使用不能に陥っても機能するようなネットワークの必要性に迫られていた。それはシステムダウンが多かった当時のコンピュータ事情や、ソ連からの核攻撃によって米軍の通信網が壊滅的な状況になる危険性があったからだった。

この時ランド研究所の提唱した、ネットワーク上のあるポイントから送られたメッセージが、遮断された部分を迂回しながら、自分で目的地へのルートを探すというアイデアが議会で支持され、これが現在のインターネットの原型となる。

当時は「ARPANET」と呼ばれ、早速ネットワークが構築され、最初のメッセージが 1969年9月に、カリフォルニア大学から、ARPANETに接続されたすべての地点に送られた。

記念すべき最初のメッセージの内容は「Are you receiving this？（このメッセージを受信してましたか？）」というもので、すべての地点で正常に受信が確認され、晴れて世界初のネット網が誕生した、というわけである。

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■ インターネットは米軍の産物だった

■　インターネットは米軍の産物だった